浪人時代に出会った友人Kとは、社会人になるまでの間、最も多くの時間を共に過ごしたと思う。
最近はどうしているのだろう。
無口なイケメンで不思議なヤツ
友人Kとは浪人時代に出会った。
第一印象は無口なヤツ。
イケメンではあるが、どこか独特で不思議な雰囲気があった。
そのときにタバコを吸っていたのも印象的だった。
私の高校時代の友人は真面目なヤツが多かった。
酒やタバコとは無縁。
高校時代、周りとは部活や受験の話、それからかわいい女の子の話で盛り上がる、まぁまぁ健全な高校生だったと思う。
浪人して新たに出会った友人たちは、酒こそ飲まなかったけれども、良い悪いで言うと悪い寄り。
未成年にも関わらず、タバコはみんな吸っていた。
はじめは非常に驚いたが、大人びて見えたのは私が若かったからだろう。
だからといって、そのときに自分はタバコに手を出さなかったが、結局大学に入った後で酒を覚えるのと共にタバコも吸い始めることになる。
ゲーセン通い
当たり前だが、浪人時代は酒とは無縁だった。
このときに飲んでいたら、私は一生大学に行けなかっただろう。
浪人の一年間の暮らしはというと、とある予備校の自習室に足を運び、自分で決めた科目の参考書を読んだり、問題集を解いたりするものだった。
一日のスケジュールを組む癖は小さいころから身についていたので、計画的に勉強を進められていた。
気分転換も自分のスケジュールにはしっかり組み込まれており、それは仲の良い浪人仲間数人でゲームセンター(以外ゲーセン)に行くことだった。
友人Kもその中の一人。
ゲーム好きの私の腕前は、浪人仲間の中ではナンバーワン。
友人Kはゲームが下手だった。
ゲームに入れ込む気持ちも強くはなかったのだろう。
私が連勝を続けている横で、彼はタバコを吸いながら、よく観戦していた。
その中で自然と会話が増えた。
そして友人Kと私は仲良くなっていく。
極貧ウォーキング
大学に入り、パチスロにハマっていた私は、金があるときは豪遊し、無いときは塩を舐めて腹を満たす日もあった。
友人Kにパチスロを伝授したのは私。
結果、彼も同じような運命を辿る。
彼には申し訳ないことをしてしまったと、今では少しだけ反省している。
豪遊するときはお互い連絡を取り合い、一緒に飲んだ。
一方で、お互いに金が無いときも連絡を取り合い、缶ビール片手に散歩した。
飲み歩きしながら酒が無くなると、目に入ったコンビニで追加購入して、再び歩き出す。
極貧ウォーキングは意外と楽しかった。
アルコール依存症なのか?
今思えば、友人Kは私よりも先にアルコール依存症になっていたのかもしれない。
彼は大学に行くときも、水筒に酒を入れて持っていき、授業中に酒を飲むという荒業を使っていた。
その事実をはじめて聞いたときは大爆笑したが、今考えてみると、そこまで酒に執着する彼はアルコール依存症ではないか。
会うと結構な頻度で酒臭かった。
少し酒が入れて酔っ払った状態で生活する癖が付いてしまっているようだった。
近況不明
社会人になって、まずパチスロをする頻度が極端に減った。
それに伴い、友人Kと会うことも少なくなっていった。
私が結婚し、ますます会わないようになり、最終的に私の断酒開始により、めっきり会わなくなってしまった。
ここ何年も、連絡すら取っていない。
浪人時代と大学時代でかなりの時間を共に過ごした友人Kと私は、ギャンブルと酒だけで繋がっていたのだろうか。
そう考えると寂しいが、同じ趣味で仲良くなったのだとすると、趣味が変わって距離ができるのもまた仕方がないとも思う。
でも、もし彼がアルコール依存症で、私と同じく断酒や減酒に挑戦しているのであれば、今度は酒無しのウォーキングを楽しめるかもしれない。
この記事を書きながら、なんだか懐かしくなり、何年かぶりに電話してみたが、電話番号が変わっていた。
今の時代、FacebookやLINEなどで、何重にも繋がっているので、電話番号がわからなくてもたどり着けはするだろうが、はたして彼は今どうしているのだろうか。
少し心配になってきた。
酒なしウオーキング楽しめるといいですね(‘◇’)ゞ
興味がわきます。
ありがとうございます。
その後連絡を取りまして、元気にしていることが確認できました!