自己中心的な父

年末年始は、家族と楽しく伸びやかに過ごせました。

基本的には。

しかし、父の酒に対しては無防備でした。

年末年始は親戚で集まる機会が多くあります。

おいしい料理を非常に楽しみにしていたのですが、父の酒癖の悪さをすっかり忘れていました

アルコール依存症になる前は父と酒を飲む機会がありましたが、アルコール依存症になってからは一度も一緒に飲んでいません

エリートサラリーマン

私の父は高学歴なエリートサラリーマンです。

60歳を過ぎた今でも仕事をしており、暇があれば英語を勉強したり、本を読んだり。

息子のくせに偉そうですが、仕事への真面目な姿勢は、非常に見上げたところがあります

もう歳なんだからゆっくり過ごしたらいいのに、とか私は思ってしまうのですが、どうやら仕事が好きなようです。

仕事以外はまるでダメ

一方で、仕事以外のこと、つまり家のことは一切やりません

家での生態はというと、基本的には自室にいて、食事時になるとリビングに現れます。

まず、テレビの主導権を奪い、「お母さーん、水」と言い放ちます。

しばらくすると料理が目の前に運ばれてきて、皆を待つこと無く一人でテレビを見ながらそれを食べ始め、食べ終わると自室に戻ります。

家にお客さんが来て、皆がてんやわんやの状況でも、自分は動きません。

第一子の長男である父は祖母や曾祖母に随分甘やかされて育ったらしく、仕事以外で誰かのために時間を消費することが頭の片隅にもありません

また、親戚の中で、勉強もスポーツも一番できて、仕事も圧倒的なまでに一番成功しています

おれが一番だ!と偉そうにしているわけではありませんが、誰も逆らえないのも事実です。

小さい頃から悪ガキで、それを誰にもとがめられることなく大人になりました。

そして、極めて自己中心的なお父さんができあがってしまいました。

とにかく怖い

小さい頃、父は世界中で最も怖い存在でした。

勉強を教えてもらう際も大変恐ろしかったです。

私が理解できない状況があると、イライラしているのが感じられます。

分かったふりをしていると「分かったふりをしているんじゃないか」とストレートに怒られます。

頭を叩かれたことは数知れません

イップスに陥ります。

それはスポーツでもありました。

体育会出身だけあって、父はスポーツが大好きです。

特に陸上が好きで、私は中学時代、陸上部に入ることを強要されました。

サッカーがしたい私は、それを主張をしましたが「反抗するな」「誰の金で飯を食っているんだ」と言われ、殴られました

飲める男はかっこいい

父は酒が飲める人間の方が深みがあって良いと思っていて、自分が酒に強いことを誇りに思っています

おれは強いからな」という言葉を何度も何度も聞かされています。

その強さを見せびらかすように、大量に飲酒します。

一緒に飲んでいる周りの人間は「本当に強いですねー」と持ち上げます。

気分を良くした父はさらに酒を飲みます

周りは、父が「強い」と言われて喜ぶことが分かっていて太鼓持ちをしているのでしょうが、家族からすると本当にやめてほしい発言です。

不幸中の幸い、家で日常的に飲んでいるわけではないので、そこにだけは救われています

酒癖最悪

いくら酒が強いと言っても酔うことは酔います

酒癖が悪くなければ、まぁ勝手に飲んでもらって結構なのですが、父の酒癖は最悪です。

声が異様に大きくなり、話しているときに唾が飛び、くしゃみを連続で10回くらいするのには、嫌悪感を感じます

父は仕事柄飲み会が多く、私が小さいころは夜遅くに酔って帰宅することがよくありました。

玄関のドアを開ける音で「あ、酔ってるな」と分かります。

よく寝た振りをしていました。

気分よく帰ってくるのは良いのですが、その後、甘えたような声で「お母さーん」「テンちゃーん」と言って起こされて、思いついたことを何でも強要してきます

例えば、深夜に起こされ、家にある仏壇の前で「正座しなさい」と言われ、拝まされたことがありました。

「お父さんが言ってるんだから、やりなさい」

もし嫌な顔をしようもんなら怒られ、逆らうと殴られます

家族はみんな我慢していますが、誰も注意できません

注意したり反発したりしても逆ギレされるだけで、何も変わらないので、諦めています

他にも、例えば親戚との集まりで、話上手を自負する父は、酔うと皆の話を遮って、「今からお父さんが話しますから皆聞きなさい!」と前置いて話し始めます。

こちらもこちらで会話をしているわけなので、「今こっちで話してるから」とか言いたいのですが、そう言うと「おまえその口の聞き方はなんだ!」と瞬間的にキレられ、箸が飛んできます

そして、この記事を書こうと思ったきっかけでもある、先日の年末年始の親戚の集まりの際も、悪い酒癖が出ていました

皆で楽しくテレビでスポーツ観戦をしていたところ、酔い始めた父はテレビに向かって大きな声で暴言を吐き始めました

面白いと思ってわざと大袈裟にやっているのか、本気で怒っているのか、よくわかりませんが、どちらにせよ、皆が嫌な思いをしているでしょう。

そして、それは誰も口にできません。

そもそも自己中心的な性格が酒に酔うことで増幅されている感じです。

細かいエピソードを出すと切りがないので、これくらいにしておきます。

私がアルコール依存症になった

父との酒の席では、先に酔ってしまった方が随分楽です。

酔ってしまってわけがわからないなると、自分は嫌な気をしなくて済みます

そういうわけで、私がまだよく飲んでいた頃、父と酒の場に同席したときは、意識して多く酒を飲みました

また、酒に強いことを良しとする父の価値観に染められていた部分も少なからずあり、私自身が父に対して酒に強いことをアピールしていましたことも否めません。

そして、私はアルコール依存症になりました

父の酒癖を見て育ち、自分は決して飲酒しないと小さいころに心に誓ったはずだったのですが、最悪の結末を迎えました。

私がアルコール依存症になり、母がその病気を知ろうと調べた際に、父にも疑いを感じ指摘したらしいですが、父は全く聞く耳を持たなかったようです。

それどころか、自分はきれいな酒飲みだと思っていることが発覚しました。

これを聞いたときは面食らいました。

アルコール依存症という病気自体にも興味がないようで、特に知ろうともしません。

私は単に酒に弱いだけで、弱いから酔うし、酒癖も悪いから酒をやめた

今でもそう思われています。

家での宴会は危険

そんなわけで、父との酒の場には同席はしたくないですが、親戚の集まりに今後永遠に不参加でいるわけにもいきません

かといって、父に飲まないでほしいと伝えても、それは難しいでしょう

では、どうすれば私や私の家族はストレス無く父との酒の場に同席できるのでしょうか。

私が至った結論は、外食にすることです。

過去の親戚の集まりは、私の実家他の親戚の自宅で集まってきました。

誰の家であろうが、親戚内で第一子の長男である父は我が物顔でリラックスです

また、宴会がどうしても長くなります

家での宴会はこれらの点が非常に危険です。

これが外での集まりになるとどうなのか。

時間に制限があれば帰るきっかりになりますし、他のお客さんの目もありますから、間違いなくマシです。

テレビがないのも良い点です。

視聴しながらの暴言を聞くこともなくなりますし、テレビは宴会が長引く一因でもあるからです。

母にも既に相談済みですが、今後の集まりは外で実施する方向で慎重に調整していきたいと思っています。

父への思い

父のことは、仕事の面で尊敬はしていますが、それ以外の面では軽蔑しています

好きか嫌いかと聞かれると、よくわかりません。

あと一点、これだけは勘違いのないようにお伝えしておきたいのですが、自分のアルコール依存症を父のせいとは思っていません

一因にはなっているでしょうが、それ以外の自業自得な部分が圧倒的に大きいと受け止めています。

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