酒をやめたいとき

酒をやめたい

酒をやめよう

もう一生飲まない!

と思うときってどういうときでしょうか。

断酒減酒、一時的な禁酒など、やめ方もいくつかありますが、そのきっかけは様々でしょう。

私の最終的な断酒(減酒)のきっかけは、家族や友人や職場の人へかけた度重なる迷惑を自分自身で反省したことと、それに加えて家族からの酒をやめてほしいという願いが強かったことでした。

以下、主に私の実体験に基づく「酒をやめたいと思ったとき」についてです。

二日酔い

アルコール依存症でない方でも、二日酔いがひどいときは「もう二度と飲みたくない」と思うのではないでしょうか。

寝ている間に気づかないうちに吐いてしまったとき(いわゆる寝ゲロのとき)は特別ひどいですし、自分に対してがっかりします。

二日酔いのあるあるな症状については、こちらの記事もご覧ください。

二日酔いあるある二日酔いあるある

記憶がない恐怖

二日酔いに加えて、記憶がないことがしばしばあります。

年齢を重ねるにつれて、「覚えていない」が増えました。

  • 二軒目の店に入ったところまでは覚えているが、その後が断片的
  • 何軒はしごしたのか、誰と一緒だったのか、覚えていない
  • 財布に入っていたはずのお金がほとんど無くなっているが、いつどこでいくら支払ったのかを思い出せない
  • スマホの画面が割れている
  • なぜだか身体に擦り傷がある

このように記憶がないときは、翌日、一緒に飲みに行った人に恐る恐る昨夜の自分の行動を尋ねます

「本当に覚えてないの?!全然大丈夫だったよ!」と言われると若干不安な気持ちが和らぎます。

しかしながら、記憶がない状態はとても怖いです。

もしかすると誰かに暴言を吐いていたり、暴力を振るっていたりするかもしれません。

酔った状態のとき、自分が周りからどんな目で見られていたのかもわかりません。

あいつは酒乱だと噂されているのでしょうか。

嫌な想像ばかりしてしまい、引きこもりたくなりますが、飲んだ次の日に会社を休むわけにもいきません。

記憶をなくした翌日は、精神的に非常に辛い一日となります。

誰かへ明確に迷惑をかけた

記憶をなくす状態であれば、少なからず誰かに迷惑をかけているでしょうが、それが明確なときは、より一層厳しい状況に身を置くことになります。

すべて覚えていない状態でやってしまったことなのですが、言い訳はできません

  • 友人と口論や喧嘩になる
  • 上司や先輩に対して失言する
  • 見知らぬ人に路上で絡む
  • 飲んでいた場所や帰りのタクシーで眠ってしまって起きない
  • 結局、パトカーで警察官に自宅まで送り届けてもらう
  • 警察官に担がれて帰宅した私に代わって、家族が警察官に謝る
  • そんな家族に対して「不要なことはするな」と暴言を吐く
  • 会社のパソコンが入っている鞄を無くす
  • それに伴って財布や名刺入れ、自宅の鍵なども無くす
  • 翌朝に予定していた会議を無断で欠席する

ひどすぎますね…自分でもうんざりします。

この他に、酔っ払って帰った際に、マンションの非常ベルを押してしまう癖が抜けない時期がありました。

翌日、自分が非常ベルを押したことは何となく覚えているのですが、なぜ押したのかが自分自身でもわかりません。

でも、一度だけではなく、何度もそういうことがありました。

マンションのオーナーには、ひどく叱られました。

同じマンションの住人は不安だったでしょう。

また、明け方、ふと気づけば高島屋の自動ドアを強くノックしていた自分に気がついたこともあります。

なぜドアが開かないんだ!という感じです。

営業時間前なので当たり前なのですが。

支配人のような人が注意しに出てきたところで我を取り戻して、そそくさと帰りました。

モノを無くし、金を無くし、周りからの信頼も無くします。

ついでに自分も消えて無くなってしまいたい気持ちに襲われます。

また、明確になっている事実以外で、実は何か犯罪を犯しているのではないかと不安になります。

もしかしたら何か犯罪を犯していて、警察から勤務先や自宅に連絡があるかもしれない…

そんな思いから、あらゆる呼び出しにビクビクしながら過ごすことになります。

身体を壊した

私は幸い、身体を壊すには至りませんでした。

しかし、酒の飲みすぎが原因で病気になるケースは多々あります。

病院ではアルコール依存症と診断され、こうなると身体のために断酒や減酒をするしかないのですが、それでも脳が酒を飲みたいという信号を出し続けるので残酷です。

近い存在にアルコール依存症

自分自身にアルコール問題がなくても、近い存在にアルコール依存症患者がいる場合は、酒をやめるケースがあるでしょう。

私の家族は、私がアルコール依存症になってから、皆(父親を除いて)酒を飲まなくなりました

上手に飲める方にとって、適量の酒は悪いものでないでしょうが、私のせいでその楽しみを奪ってしまい、申し訳なく感じます。

以上、私の実体験に伴う「 酒をやめたいと思ったとき 」でした。

…本当に多くの方に迷惑をかけました。

情けないし申し訳ないですが、今の私にできることは、過去を反省し、未来を良くするために日々誠実に減酒することだと思っています。

そう思って精一杯やっていきたいと思っています。

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