減酒外来9回目の受診。
札幌で4人目となるコロナウイルスの感染者が出てしまったようで、もはや日本全国、どこにいても安全な場所はないのかもしれない。
数日後にはパンデミックで日本中が大混乱に陥っているかもしれない。
街行く人々のマスクの数が未来の不安指数を表しているようだ。
ざっと見て、マスクをしている人は50%くらいだろうか。
いや、もうちょっと少ないかもしれない。
おおよそ半数は、まだまだコロナが他人事ということだろうか。
それとも、不安は感じつつも、マスクの予防効果を疑っているのだろうか。
もしくは、マスクが誰かに買い占められていることによって、したくてもできないのかもしれない。
実際のところ、マスクがどれほどコロナ対策になるのかは不明。
でも、日本を救うための藁にもすがる思いで、できれば皆にマスクを装着してほしいと、私は思う。
自分の予防も大事だが、同じくらい周囲に撒き散らさないのも大事。
万が一、自分がコロナウイルスに感染していたとすると、マスクがウイルスにとっての最後の砦になる。
自分自身がスプレッダーにならないために、無責任にマスクは外せない。
マスクの買い占めなんて、ひどい話だ。
そんなことを考えながら病院到着。
待合室では大勢の人が診察待ちだった。
マスクはやっぱり半数程度。
2週間、断酒達成
前回の通院後から今回の通院まで、飲み会が一度もなかった。
自宅で酒を飲む習慣のない私は、この2週間を酒ゼロで過ごした。
それ自体は良かった。花マル!
しかし、飲酒欲求は、実は少し出た。
結果的に酒は飲まなかったが、飲みたいという欲求に襲われた日があった。
飲酒欲求の原因
私はどうやら、物事が上手くいっていないときにも、酒を飲みたくなるらしい。
以前スリップした際は、達成感・開放感から飲酒欲求が湧いた。

今回感じた飲酒欲求は、それとは反対で、精神的な疲弊によるものだと思う。
その日は上司にホトホト呆れた日だった。
今、私の職場では、十分な知識が無いままに思いつきと勢いで言葉を発する上司に、プロジェクトメンバー全体が翻弄されている。
その上司は意図してプロジェクトを潰そうとしているわけではない。
が、現実問題として、プロジェクトメンバーは上司の中途半端な発言に右往左往させられ、進むべき道を見失っている。
私自身もそのプロジェクトメンバーの一人だ。
その上司への不満が仕事上のストレスになり、「あぁもう疲れた…飲みたい…」となった。
飲酒欲求の鎮圧
このままストレスを溜め込むと、どうなるのだろうか。
経験上、おそらく、どこかで爆発するだろう。
では、爆発する前に少し酒を飲み、ガス抜きしてしまったほうが良いのか。
実際、それも一案だと思う。
私は減酒で治療しているのだからこそ、上手く酒を利用するのはアリだ。
ただ、今回は酒を飲みたい理由が「仕事上のストレス」と明確だった。
なので、安易に酒に頼るのは止めて、本質的な問題と向き合うことにした。
何とかプロジェクトを上手く前に転がせないだろうか。
それが上手くいけば、しようもない上司の発言なんて気にならない。
問題(=飲酒欲求)の根っこの部分(=仕事でのプロジェクト)を解決すべく、ここ最近はより仕事に集中している。
その甲斐あって、少し進むべき方向が見えてきて、この数日は飲酒欲求が消えている。
そんな話を先生にした。
断酒する?
先生「まぁ飲みたくなる気持ちはわかるけどね。グッと堪えようか」
私「そうですね。がんばります」
先生「とにかく2週間、断酒おめでとう。もう断酒でいく?」
私「いえ…まだ減酒でやらせてください。今月は飲み会をすべて来月以降に延期して上手くいっているようなもので、来月以降は再び飲み会が週1回程度入ってきますので…」
先生「そうだったねー。来月危険だね。大丈夫ー?」
私「がんばります。次の飲み会の予定は3月x日です」
先生「その日は断酒するの?どうするの?」
私「おそらく断酒はせずに減酒の範囲で飲むと思います。同席するメンバーは酒を進めてはこないと思いますが…もちろんセリンクロは飲みます」
先生「そっかー。気をつけてよー。でもそれなら来週は無しで、飲み会の後ってことで、次は3週間後にしよっか」
私「わかりました。それでは次は3週間後にまいります」
先生「飲み会、がんばってね。応援してるよ」
私「ありがとうございます。では失礼します」
飲みます宣言
3月の飲み会で「おそらく断酒はしません」「減酒の範囲で飲みます」と先生に言い切ったことを、帰り道に思い返していた。
実際には、その飲み会においては、断酒できるかもしれない。
その後ずっと継続して断酒できるかどうかはさておき、単発の飲み会で飲まない約束くらいはできたかもしれない。
でも、断酒はやっぱりお断りした。
減酒の範囲で飲むといいつつ、最終的に飲まなかったり(=断酒)、本当に減酒の範囲内で飲んだり。
それくらいの力の入れ方、いやむしろ力の抜き方が、私の性格上、上手くいきやすいように思う。
少したゆんでいるくらいのほうが紐は切れにくい。
というのは半ば無理やりな理由付けで、本当は、減酒での治療に大きな可能性を感じている。
私が取り組めている減酒治療は、私の人生をより豊かにするのではないかとさえ思っている。
もちろんアルコール依存症の治療におけるベストは断酒だろう。
でも、私が減酒である理由が「断酒できないから」からどんどん離れてきているような気がする。
まぁ、まだ減酒をはじめて4カ月程度。
まだまだこれからだ。
今は目の前の減酒治療を精一杯がんばろうと思う。
