減酒外来は3回目の受診でした。
今回の目的は、まずはルールを守って減酒に取り組めていることを報告すること。
次に、先週末に4日連続で2杯ずつ飲んだことを伝えること。
それから、セリンクロが効きにくくなってきている気がすることを相談すること。
これらは忘れずに!という気持ちでスマホにメモをしつつ診察室に入った。
減酒の報告
先生「調子はどう?」
この先生は会話のスタートが唐突で面白い。
私「飲酒した日もありましたが、ルールは守れています」
先生「毎日飲んでるの?」
私「いえ、飲み会があるときはセリンクロを服用して、2杯までは飲みますが、それ以外のときは飲んでいません」
先生はパソコンのモニターを確認している。
先生「純アルコール量が…40gか。そうなんだ。でもよく2杯で止められるね。いい調子だね。セリンクロは毎日ではないの?
私「そうですね。飲み会とか、飲む可能性がありそうなときだけにしてます」
先生「効果は感じられる?」
私「結果的に止められているので、そう思っています。でもちょっと気になっていることがあるんです」
セリンクロへの慣れ
先生「副作用ある?」
私「いえ、逆に、セリンクロを服用したときのめまいのような感覚が少なくなってきています」
先生「身体が慣れてきているんだねー」
先生の口調はいつも軽めで心地良い。
私「薬が足りていないってことはあり得ますか?」
先生「そういうことじゃないよ。ただ身体が慣れてきているだけ。まだしばらくは半錠にしておこうか」
セリンクロのアンケート
先生「ちょっとだけ時間もらっていい?アンケートに協力してもらいたくて。この薬、まだ出たばっかりだからさ」
私「もちろんです」
アンケートは非常に簡単なもので、副作用についてだった。
- 副作用があるのかないのか
- 具体的にどういった副作用があるのか
セリンクロという薬とその副作用が医学的に注目されていることを感じた。
先生に対する興味
帰り道にふと気になったことがある。
先生はどういう経緯でアルコール依存症と向き合う医師になったのか。
アルコール依存症は治らない病気だし、治そうというモチベーションではないはずだ。
だとすると、「再発させない」を実現するやりがいを感じておられるのだろうか。
もしかすると、先生自身もアルコール依存症だったり?
もしくは、ご家族にアルコール依存症の方がおられたのだろうか。
そんなことが話せるくらいに、定期的な通院を通して仲良くなれればと思った。
