減酒を自分ルールでスタートしてから、おおよそ2ヶ月が経ちました。
2019年最後の振り返りをしておきたいと思います。

親しい人との飲み会が楽しみに
12月は結婚式がありました。
また、同僚との飲み会に参加したり、大学院の研究室の先輩と夕飯時に飲んだりもしました。
減酒を始めてから、親しい人との飲みの場が楽しみになりました。
断酒していた時期は、初めの一杯を何と言って断ろうかと思い悩んでいましたが、
減酒に切り換えてからは「生で!」と言えます。
ビール2杯で止めるのはもちろん我慢しているのですが、適度なガス抜き感があります。
飲酒欲求を抑えるセリンクロを0.5錠、飲み会前に飲みますが、飲み会が連日でない限り、副作用もしっかり感じます。
めまいのような副作用も、飲酒欲求を抑える効果を感じます。
めまいそのものがセリンクロに期待される効果ではないと思いますが、副作用もあいまって飲みたいと思わない、といった感じです。
減酒であっても、日常で普通に行われる飲み会でスリップすることは無さそうだ、というのが今の感触です。
減酒後初のスリップ
会社の忘年会では、幹事をしました。
幹事業に力を入れすぎた結果、忘年会の当日には、宴会を仕切るということが大きなストレスになっていました。
その分、忘年会後の開放感・達成感は凄まじいものがありました。
そして、その後スリップしました。
このときは「今日くらい良いや」という安易な気持ちでした。
翌日が土曜日で休みだったことや、自宅に家族が不在だったことなども噛み合いました。
諸条件が揃った危険度の高いタイミングで、飲酒につながってしまいました。
最後はどこの店に行ったのかも覚えておらず、翌日は、昔よく味わった「記憶を失う恐怖」が蘇りました。
一人飲みではなかったので「失言しなかっただろうか」「失礼な行動は取らなかっただろうか」など、思い悩んで、翌日は終日気持ちがふさぎ込んでしまい、食事もほとんど取らず寝たきりで過ごしました。
諸条件が重なったとはいえ、やはりキッカケは開放感・達成感です。
自己マネジメント
開放感や達成感が飲酒につながるとすれば、私にとって酒はご褒美を意味しているのだと思います。
であればシンプルに、酒以外の別の何かを自分にプレゼントしてあげれば、飲酒につながりにくいということになります。
普段自分が欲しいと思っているものや、やりたいと思っていることを、自分にプレゼントする。
日常の中で我慢していることを許してあげるというご褒美です。
流行りの服が買いたい。
メガネは愛用しているものがありますが、服に合わせてもう少しバリエーションが欲しい。
財布も長く使っているので新調したい。
高くなくても良いので、普段使いしやすい時計がほしい。
新しいパソコンがほしい。
パソコンを使った仕事が多く、肩がこるので、マッサージにも行きたい。
すべて妻の了承が得られれば…という前提つきですが、がんばって交渉してみます。笑
私は、アルコール依存症の治療を続けるには我慢は良くないと考えています。
いかに上手に発散するか。
酒を我慢しているのだから、それ以外は何でもありというわけでは決してありません。
慎重に考えて、じっくり自分と会話して、自己マネジメントすること。
自己マネジメントをしっかりしながら、アルコール依存症治療を長く続けたいです。
2019年11月からはじめたTwitterでは、私と同じくアルコール依存症で悩む方やその家族の方とつながることができました。
スリップした際には、Twitterで多くの方から温かいメッセージをいただきました。
誰も私を責めることはせずに、「がんばろう」という言葉は控えめに、「まずは体調を戻して」「スリップは珍しくない」「公表して偉い」など、勇気付けられる言葉をたくさんかけていただきました。
もったいないお言葉です。
心より感謝いたします。
もし周りにスリップしてしまった人がいたら、今度は私がその方を勇気づける番だと思っています。
顔も知らない方とTwitterを通してつながって、励まし合いながら治療を続けられる状況は大変有難いです。
また、流れてくるタイムライン上のツイートから、酒に関する様々な考え方が日常的に吸収できるのは、アルコール依存症という病気の勉強にとても良いと思います。
今月はTwitterに触れる時間が大きく増えました。
来年も引続きお世話になるかと思います。
2019年総括
2019年はアルコール依存症の治療を断酒から減酒へ切り換えた、大きな変化のあった年でした。
来年の今頃はどのように酒と付き合っているのでしょうか。
アルコール依存症は完治しない病なので、そのとき自分にとって最善の治療を、自分で考えて、選んで、実行できていれば良いなぁと思います。
皆様、2019年は大変お世話になりました。
また、来年も何卒よろしくお願いいたします。