テンです。今日は金曜日ですが、酒はゼロ。飲み会も無しでした。
ちょっと気になったことがあるので、メモする感覚で記事を書きます。
昨日はどうもやる気が出なかった
昨日の減酒外来から帰る際、街のハロウィンの仮装を少し見てから帰ろうと思っていましたが、どうも足取りが重く、その後面倒になって散策をやめて帰宅してしまいました。
そういえば仕事もいつもよりやる気が出なかった。ぼーっとしている感覚。
いつもと違う変な感じがしましたが、今日振り返ってみると、セリンクロを飲んだから?と気になってきました。
そういえば病院にて、先生もそのようなことをおっしゃっていました。
酒だけでなく、ギャンブルやその他、楽しいことが楽しくなくなる薬だと。
セリンクロ(ナルメフェン)の作用
気になってセリンクロについて調べてみました。わかりやすい記事が見つかったので、気になったところを抜粋します。
飲酒の際にはドパミンの放出が促進され、「快楽・多幸感」を得ることができますが、これが過度であったり、繰り返し得ようとすることでアルコール依存症を発症してしまいます
https://medicalcampus.jp/di/archives/3722
ドパミンの放出調節には脳内の以下のオピオイド受容体が関与しています。
https://medicalcampus.jp/di/archives/3722
オピオイド受容体
μ(ミュー)オピオイド受容体:ドパミン放出促進
δ(デルタ)オピオイド受容体:ドパミン放出促進
κ(カッパ)オピオイド受容体:ドパミン放出抑制
μとδオピオイド受容体によって得られる多幸感は、繰り返しの飲酒によって徐々に弱まっていくことが知られています。
https://medicalcampus.jp/di/archives/3722
そうすると、飲酒をしても僅かにしか多幸感が得られず、すぐにκオピオイド受容体刺激による嫌悪感を感じてしまいます。
アルコール依存症は、この嫌悪感を解消するために繰り返し何度も飲酒(多幸感の継続獲得)を行うようになってしまった状態です。
セリンクロは、
https://medicalcampus.jp/di/archives/3722
μとδオピオイド受容体の遮断(拮抗)作用
κオピオイド受容体のパーシャルアゴニスト(部分作動)作用
といった作用機序を有する薬剤
μとδオピオイド受容体の遮断によって、飲酒による過度な多幸感(飲酒欲求)を抑えると考えられます。
https://medicalcampus.jp/di/archives/3722
κオピオイド受容体は、完全に遮断してしまうと依存症が増強されてしまうことが知られています。
https://medicalcampus.jp/di/archives/3722
「パーシャルアゴニスト(部分作動)作用」とは、受容体を少しだけ刺激し、かつ少しだけ遮断する、といった作用のことを言います。
つまり、受容体の適度な刺激と遮断作用を有するのがパーシャルアゴニスト作用です。
従って、セリンクロはκオピオイド受容体を正常な状態に近づけることが可能となります!
これによって、飲酒による嫌悪感を弱められると考えられます。
引用失礼いたしました。
セリンクロは、ドーパミン放出の促進と抑制(多幸感と嫌悪感)を緩和することで過度な飲酒を抑制するものらしいが、飲酒以外の「やる気」のようなものも抑圧されているのではなかろうか、と少し怖くなった。
これは副作用ではなく、セリンクロの作用そのものなのか?
次に服用する際は、自分の身体とよく会話しよう。